NASの「元が取れる年数」が記事ごとに違う理由
NASとクラウドの比較は、どの費用を含めるかで結論が変わります。このページでは、計算機が何を含め、何を含めていないかを説明します。
iCloudの2TBが足りなくなりそうなとき
iCloud+は2TBの次が6TBで、月額は1,800円から5,500円に上がります(2026年11月1日確認)。NASへの移行を考えるなら、この切り替えの前後が費用を比べる場面です。1.9TBが年0.3TB増える条件で計算する
費用以外の違い
安い方が、そのまま置き換えになるとは限りません。
- iCloud写真は同期の仕組みです。 iCloud写真を使っていると、1台で削除した写真は、同じアカウントの他の機器からも削除されます。削除した項目は30日間、「最近削除した項目」に残ります。
- iPhone全体のバックアップは別の話です。 NASを買っても、iCloudバックアップがそのままNASへ移るとは限りません。何を移せるかは、機種とアプリごとに確認してください。
- NASは自分で管理します。 初期設定、更新、故障時の交換は自分で行います。外出先から使う方法や写真の自動取り込みの機能は、機種によって異なります。
- NASは同じ家にあるのが普通です。 火災や盗難で本体ごと失う可能性があります。ミラーでは防げません。
- クラウドは続けて払う費用です。 解約や支払いの停止で使えなくなる可能性があり、大量のデータの出し入れには時間がかかります。
計算式
NASの累計費用は、本体とドライブの初期費用に、月々の電気代と別の場所への保存費用を足し、交換周期ごとに全ドライブの代金を加えて求めます。クラウドは、毎月の必要容量を満たす最も安いプランの月額を足していきます。電気代は「消費電力 ÷ 1,000 × 時間 × 電気料金」で計算します。
NASが安くなる時期は、比較期間の終わりまでNASが安い状態が続く最初の月です。一度安くなっても、ドライブ交換で再び高くなる場合は、その時点を採用しません。
条件で結論はどう変わるか
次の表は、例の値で計算した結果です。NAS本体とドライブの価格は説明用の仮定で、実際の販売価格ではありません。本体50,000円、電力は20W、電気料金は31円/kWh、ミラー構成、8年比較、5年ごとにドライブ交換としています。ドライブは4TBが1台20,000円、16TBが1台45,000円の仮定です。
見落としやすい費用
- ドライブ交換: 比較記事の表では省かれることがあります。周期は機器や使い方で変わるため、5年は仮定です。計算機で変更できます。
- 冗長化: ミラーでは2台買っても使える容量は1台分です。
- 別の場所への保存: 計算機の初期値は0円です。災害に備える場合は、実際の費用を入力してください。
- データの増加: クラウドは上限を超えると上位プランへ移るため、費用が段階的に増えます。
計算に含めていないもの
設定や保守にかかる時間、ルーターなどの周辺機器、NAS本体の買い替え、容量の増設、値上げや値下げ、各社の無料容量、年払いの割引、家族で共有した場合の違いは含めていません。
計算の対象は、下の出典に載せたプランだけです。「対象プラン外」と表示された場合は、そのサービスに上位プランがないという意味ではありません。
出典と確認日
- Google One 料金プラン(確認日 2026-11-01): 100GB 290円、2TB 1,450円、5TB 2,900円。2TBと5TBはGoogle AIプランとして販売されています。
- iCloud+ の国別料金(確認日 2026-11-01): 50GB 180円、200GB 540円、2TB 1,800円、6TB 5,500円、12TB 11,000円
- Dropbox プラン(確認日 2026-11-01): 2TB 1,200円、3TB 2,000円。月額の表示価格です。
- iPhoneで写真やビデオを削除する、iCloud写真をオフにする方法(確認日 2026-11-02)
電気料金の31円/kWhは、家電の説明で広く使われる目安を例として使っています。ご自身の契約の単価に変えてください。